小説を書く時に必要なものってなんだと思いますか？
ある作家さんが書いてらしたのは、『継続』でした。分かりみ深いです。
絵の方が分かりやすいでしょうが、文章も実は、書かない期間が長いと劣化します。文章書き全てがそうではないかもしれませんが、私のように物語を映像として捉えて、それを文章の最適解にしていくタイプは、特に劣化する気がします。その場面に必要な文章、言語が出てこなくなるのです。元々絵を描いていた私は、物語が映画のように再生されることが多いです。文章表現が稚拙だと、その映像をうまく伝えることが出来なくなります。
今、過去作を読み返す機会が多いため、しみじみ思うのですが、やっぱり語彙や表現が拙い。これは私が絵を描いていた弊害なのではないかと思います。
文章書きメインになって、まだ読めるものが書けるようになったと思えるのは、目で見ている情景のどこを切り取って文章化するかという取捨選択に慣れが出てきたからだと思われ、これが多分継続の力なんじゃないかと思います。
しかし、文章書きに必要なのは継続だけじゃなくて。そういう傍目には分からない試行錯誤を続けたり、自分はこれが面白いと思ったから書いているんだと信じる『メンタルの強さ』ではないかと思うのです。
正直私はあまりメンタルが強くないので、批判にはとても弱いです。それだけで書く気力が失せる程です。でも世の中の作家さん達は、それを甘んじて受け止めて、尚且つ継続して書くことが出来る。
尊敬に値します。
いつまで自分が書けるのかは分かりませんが、生きている間は書き続けるでしょう。諦めずに、自分が思い描いた物語をこれからも書けるように、鋼のメンタルを手に入れたいと思った今日でした。
